おすすめ書籍の紹介『現場のプロが教えるWeb制作の最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール』
もう一冊おすすめの本のご紹介です。2014年1月に発売になった『現場のプロが教えるWeb制作の最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール』という長いタイトルの本。タイトル通り内容もてんこ盛りで2014年現在のWeb制作において頭に入れておかなくてはいけないことが網羅されています。
チャプターは必要な4つの項目に分かれています...。
- デザイン・レイアウト(16項目)
- マルチデバイス対応(8項目)
- HTML・CSS・JavaScript(19項目)
- サイト構築・管理・運用(7項目)
各チャプターの中でそれぞれ細かい項目にわかりやすく分かれているので、興味のあるところからや、必要な内容、再確認したい項目など、どこからでも読み進められます。
重要な記述には黄色いマーカーでハイライトが付いているので、斜め読みでもざっくり頭に入ってきて多忙な人でも内容を追いやすい編集となっていて助かります。
また、ところどころでサンプルのソースコードが出てきますが、こちらもソースコードにちゃんと説明が添えられていて何が書いてあるのか、どういった意味なのかが一見してわかるので読みやすいし参照しやすいので嬉しいです。
普段日常的にWebに接していて、どんなものなのかは知っているけど、その名称を改めて聞かれると「あれ?なんだっけ?」となるようなことが多いですが、それらもちゃんと押さえられています。
例えば、Facebookのタイムラインのように、ブラウザで一番下まで行ってもどんどん続きが読み込まれるやつ。→「Infinite Scroll」
Pinterestのように、ブラウザの幅に合わせてタイル状に情報が並ぶようなやつ。→「Masonry」
などのように、最近のトレンドを含めて名称から、なぜその技術を使うのかといった考え方、使いどころ、制作方法やサンプルまで書かれていて、コードを参考に真似するだけでなく、それを使用するべき背景などちゃんと考えて使えるようになっています。
もちろん、最近のWeb制作では避けては通れないスマホ対応に関しても、iOSとAndroidの違いの解説やモバイルファーストの考え方など、マルチデバイス対応に関してもひと通り載っているので「まずは何を知っておくべきか」をとらえるのに最適だと思います。
最後のチャプターは「サイト構築・管理・運用」に関して。
プロジェクトの管理に最近多く使われている「Git」や、サイトの更新やコンテンツの管理に使う「CMS」をはじめ「Google Analytics」や「SEO」のことまで、Webサイト制作後のサイトを運用するにあたって必要な内容がひと通り掲載されています。どれも、それぞれの項目単体で、本1冊〜数冊の内容になるくらい奥の深いトピックなので、このチャプターだけでは物足りなく感じる人もいるかもしれませんが、これを読んでもっと深く知りたいと感じることが重要だと思います。
新年度の4月、新しくWeb担当者になった方や、制作会社に入社した方など「今、知っておかないと何かと困るけど、何からキャッチアップしたらいいのかわからない...。」というみなさんにおすすめの一冊です。前回の記事で紹介した「鍋本」と合わせて是非お手元に置いておきたい一冊ですね。
『現場のプロが教えるWeb制作の最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール』(井村 圭介・ 久保 知己・酒井 優・前川 昌幸:著/株式会社まぼろし:監修)
価格:2,376円
価格:2,000円(Kindle版)
- written by 岡田 陽一
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