デザイン・プレゼンテーション・ライティング Webエンジニアコースの授業で取り組んでいること
新設されたWebエンジニアコースで1年間、デザインの非常勤講師を担当し、後期は2年目のグラフィックデザイン学科1年生も同時に担当し、おとといの進級制作発表プレゼンの講評でようやくひと段落ついたという感じだ。(まだ、合わせて70人ほどの成績をつけて提出しなきゃいけないというのが残っているが...)
来年も引き続きグラフィックデザイン学科1年生後期を担当するオファーを頂いた。
過去2年間は、週1で2時間だったが、次から3時間になるそうで、1時間増える分どうしようか...とあれこれ考えていたが、進級制作発表プレゼンを聞いて何をするかほぼ決まった。増えた十数時間分はプレゼンの授業に当てよう。
Webエンジニアコースでは、デザインの基礎を担当しているが、後期の授業の大半をプレゼンに当てた。
その甲斐あって、前期はさっぱりダメダメだったみんなの成果発表が、後期は誰もが驚くほどプレゼンが良くなった。ただのテクニック的なことだけでなく、メンタルというかマインドというか、人に自分のやってきた体験をどう伝え行動してもらうかというところまで、しっかりと考えてられるようになってきた。クラスで一番できる側にいる子たちだけでなく、全員が良くなったのが何より誇らしいし嬉しい。
元々彼らは、考え、企画し、手を動かしてコードを書き、ラズパイやセンサーを使って実験し、それを使って何かを作るという子たちだ。そんな技術者が、自分でIllustratorやPhotoshopを使って資料やスライドを作り、ちゃんとプレゼンができるなんて、凄いじゃないですか!
引き続きこのクラス、2年生でも週2時間の授業を担当することになったので、次は、デザイン・プレゼンに加え、ライティング(文章)に取り組む予定にしている。
CSS Nite in KOBEをやってく中で、多くのトップランナーの話をじっくりと聞いてきた中で、デザイン・プレゼン・ライティングの3つは、アプローチが違うだけで、真髄は全く同じだと感じるようになった。どれも、人に何かを伝え、心を動かし、行動してもらうということが目的だ。
彼らは、コードを書きものを作ることができる。それにデザインとプレゼンを学んでいる。あとはライティング。次の1年でどこまで行くのか楽しみだ。
そして、グラフィックデザイン学科の次の1年生は、プレゼンを学ぶことできっとデザインも良いものに変化していくはずなので、来年の成果発表は今までと違うと感じくらいにできればいいなと、今から9月に始まる後期のことを考えている。
- written by 岡田 陽一