トライデントコンピュータ専門学校さんで写真の授業でした
先日、名古屋のトライデントコンピュータ専門学校のWebデザイン学科でWeb制作を学ぶ学生さんたちに、写真と撮影についてお話してきました。90分の授業を2コマ、座学と課題の発表など計180分ほどの内容です。
今回でもう4回目になります。毎年、年明け恒例となってきました。
Webデザイン学科で写真の話?
と思われるかもしれませんが、Web制作で写真はかなり重要な要素のひとつだと思いますから、全く知識がないよりは早いうちにちゃんと基礎的なことは知っておいた方がいいですよね。
Web制作者も知っておいたほうがいい写真や撮影の基礎知識
というタイトルで、写真が写るしくみから、シャッターと絞りの関係、それらの設定を変えるとどんな表現ができるのか、構図の種類、やめた方がいい構図、素材撮影時に注意しておいた方がよいこと....など、いつも通りてんこ盛りで140分ほど。
後は、お正月休みを挟んでみなさんに取り組んでいただいていた課題をプレゼンしていただきました。
今年の学生のみなさんは、全員凄くてみなさんとっても真剣でした。だいたいクラスに数人はあまりやる気がない人っているものですが、今回は目つきから違う感じでした。
課題1:冬休みにいっぱい写真を撮ろう。その中のベストショットを発表してください。
まずは、普段から写真を撮ったり観たり、見られたりすることが、写真の上達の近道ということで、お正月休みの年末年始にいっぱい写真を撮ってもらうように先生に伝えていただきました。
そして、授業が始まる前に、その中からベストショットを1枚選んで、撮影した状況やその時の気持ち、なぜこれを選んだのかなどを発表していただきました。
昔(フィルム時代)は、写真ってある程度気合をいれて、撮るぞ!という心構えで撮ってたと思います。フィルム買って、現像代払って...と1枚にそこそこコストかかってましたから。
でも、そんなに今はカメラや写真に興味がない人でも、普段ずっと持ち歩いているスマホに高機能なカメラが付いていますし、すぐにSNSで共有も出来てしまいますから写真やカメラに対する意識も、全然違ってきていると思います。
なので、みなさんが撮ってきて選んだベストショットもいい写真ばかりで、そのままキャッチコピーを入れたら、何かで使えそうなものでしたよ。
印象に残った作品3点ご紹介します。
課題2:サイトで使用する写真を撮影し仮想のサイトデザインしてください
こちらは、だいぶ定番の課題になってきましたが、やはりWebの進化の速さとトレンドの移り変わりを感じます。
4グループにわかれて、文具店とベーカリーカフェの架空サイトを考えてもらったのですが、あるグループは、ちゃんと「どんな人がこのカフェを利用するのか(どんな人に利用してもらいたいのか)」というペルソナを想定した上で、サイトのプランを作り、どんな写真が必要かと予め計画を立てた上で行動していました。先生もびっくりって感じでしたね。
では各グループが実際に作ったデザインをご紹介します。
架空文具サイトA
架空カフェサイトA
架空文具サイトB
架空カフェサイトB
行き当たりばったりで適当に撮って、後から使う時になんとかするという方法だと、背景が足りないとか、比率がうまく合わないとか、いろんな問題が出てくるものです。実際にサイトで使用する写真を自分で撮ってみることで、後からデザインで使う時に使いやすい写真、使いにくい写真というのが体感できたんじゃないかと思います。
今後のデザインや、ディレクションする時に今回の経験が少しでも役に立てたなら幸いです。
- トライデント コンピュータ専門学校 レポート記事
- 01/15【講義・ワークショップ】Web制作と写真のお勉強!【岡田陽一さん】 weblog みどりのブログ
- written by 岡田 陽一